モノノケ? モノカキ? もぎひろむの妖怪っぽい日々
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悪魔くん」の実写TVシリーズのスタッフが放った、妖怪モノクロのTVドラマシリーズ第二弾です。

主人公、河原三平は、偶然、封印されていた河童の世界に紛れ込んでしまうが、河童の世界を襲う怪物を倒したことから、河童の妖力(ようりき)を与えられた。
しかし、人間が妖力を得ることは妖怪世界のタブーであり、その祟りによって母親が記憶を奪われ行方不明になってしまう。
三平は、消えた母を探すため、三平に興味を持つ河童の姫カン子とカン子のお付きの六兵衛と共にあてどない旅に出るのだった。

悪魔くん」同様、水木しげるの代表的コミック「河童の三平」が原作となっていますが、「悪魔くん」以上に原作との解離性が高く、タイトルだけ借りた別物といってよいでしょう。コミック版も傑作なので、そのうち(時間があったら)書きたいと思います。

河童の三平」は物語の骨子が三平の母捜しであり、「悪魔くん」のような妖怪退治ではありません。そのため「悪魔くん」の妖怪は着ぐるみによる怪獣・怪人的な表現が多く、いわばヒーローもの的意味合いが強いのに対し、「河童の三平」は、三平が出くわす妖怪のほとんどを人間が演じ、妖怪側の情念や怨念をテーマにドラマ性を重視していて「悪魔くん」とはまた違った魅力を持っています。
時代が昭和四〇年代なのに、学校も行かずに小学生が放浪していて良いのか? というツッコミはさておき、三平役の金子吉延と六兵衛役の牧冬吉は「仮面の忍者赤影」の青影・白影の名コンビ。このコンビの軽妙さと途中降板が残念なカン子役の松井八知栄の可愛さが、ウェットな話の多い本作の軽重バランスをうまく取っているように感じます。
蝦蟇令嬢砂かけおばばなど、原作版鬼太郎のキャラもサブキャラとして登場しており、意外なところで水木度が高いのもポイント(笑)。
最近DVDで観直しましたが、江戸時代以降の怪異譚を現代に起きかえたような話が多く、妖怪ものとしての完成度がえらく高いのに驚きました。
妖怪ファンなら、是非観ていただきたいシリーズですね。

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1968年から1969年にかけて、連続して妖怪ものの特撮時代劇が公開されました。、「妖怪百物語」「妖怪大戦争」「東海道お化け道中」、これを総称してのちに妖怪三部作と呼ばれるようになっています。

どの作品も、かわたれ時に列をなして、いずこともなく去っていく、いわゆる百鬼夜行で幕を閉じるのは同じですが、ストーリーに連続性はなくそれぞれ独立した作品です。

この中で、私が特に好きなのは「妖怪大戦争」……というより、映画マンガ小説などを問わず妖怪もので一番好きなのは? と問われれば、迷わずこの作品を挙げます。
三部作の中でもこの作品は異色で、妖怪映画と言うよりも怪獣映画のノリに近く、妖怪達が完全な「登場人物」として喋りまくるのもこの映画だけです。

ちなみに2005年にリメイクされていますが、舞台も現代でストーリーも違いますし、同じなのは一部の登場妖怪とタイトルだけで、リメイクというのとは正確には違います。

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漂流教室」は楳図かずお先生の長編サバイバルSFで、小学館漫画賞も受賞している傑作中の傑作です。
ずいぶん後になってから映画やドラマになったので、知っている方も多いと思います。
ストーリーは、学校が丸ごと砂漠化し完全に荒廃した未来世界に送られてしまい、絶望的な状況の中、大人達は現実を認めることが出来ずほとんど死に絶え、残された小学生達が、校舎を舞台に必死で生きていく、いわば小学生達の生存競争の物語です。

人物造形や一部のシチュエーションに、映画「蠅の王」の影響がみられますが、作者がホラーコミック作家なので、とにかく描写が容赦ないです。
おそらく、今では少年誌に連載することは無理でしょう。
SFですから、未来人、怪物的なども登場し、その描写も恐ろしいのですが、この作品で一番怖いのは、飢えで暴徒化した子供達。
まさに凄惨を極めます。

私はジャンルを問わず子供が頑張る話が好きです。
でも、この物語に出てくる子供達は、みんな頑張りすぎです(汗)
といって、子供が純真でみんな天使のように良い子、というわけではなく、対立、裏切り、暴力などといった人間の「負」の部分が子供であるが故に、ストレートに描き出されており、逆に人間の自己犠牲や愛情などといった描写がことさら感動を生みます。

ショッキングなシーンやグロな描写も少なくはありませんが、そのストーリー構成は神業の一言。
機会があったら是非ご一読下さい。

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悪魔くん」は水木しげる先生の代表的なコミックのひとつですが、貸本で発表され、その後実写でTVドラマ化されました。
ただ、TV版は原作の「悪魔くん」とは基本的にタイトルと一部のキャラだけを借りた別物で、放送に合わせて「少年マガジン」に、水木先生自らがTV版に準拠したコミカライズ版を発表しています。
貸本版のほうは、TV放送の数年後、創刊間もない頃の少年ジャンプで「千年王国」としてリメイクされました。「千年王国(=貸本版)」は現代に新たな救世主が生まれるという黙示録的な意味合いを持ったスケールの大きな作品で、まごうことなき傑作ですが、妖怪ものとしてくくるには少し無理があります。
現在、全然違う作品なのに、このコミカライズ版とジャンプ版「千年王国」がカップリングされた、お得なんだかよくわかない新刊が発売されています。

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私が悪魔くんのなかで一番好きなのは、TV実写版の「悪魔くん」です。
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妖怪マンガと言えば、誰でもまず水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」を思い起こすでしょう。
ですから、内容に関していまさら言及しません(手抜き)。
昭和30年代の紙芝居からはじまって、いまだに現役という、他に類を見ない長寿キャラクターですから、アニメもマンガも様々なバージョンがあります。
さすがに紙芝居は無理ですが、ほとんどのバージョンはチェックしていると思います。よって、内容がほとんど同じ鬼太郎本が我が家の書棚にはたくさんあります(汗)
ちなみに最近のアニメに合わせた新作は、厳密には水木先生の作品ではないので読んでいません。

貸本版の鬼太郎はキャラが固まっていなくて、呑気で怠け者、溶けてもバラバラになっても死なないという以外には、これといった特徴がありません。貸本版は、そもそも物語が妖怪退治の話ではなく(たまにお金のためとか、なにかの事件に巻き込まれて戦いはしますが)、人間社会に紛れて暮らす妖怪達の奇妙な物語だったので、戦う武器のような能力はあまり必要としなかったのでしょう。

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