モノノケ? モノカキ? もぎひろむの妖怪っぽい日々
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漂流教室」は楳図かずお先生の長編サバイバルSFで、小学館漫画賞も受賞している傑作中の傑作です。
ずいぶん後になってから映画やドラマになったので、知っている方も多いと思います。
ストーリーは、学校が丸ごと砂漠化し完全に荒廃した未来世界に送られてしまい、絶望的な状況の中、大人達は現実を認めることが出来ずほとんど死に絶え、残された小学生達が、校舎を舞台に必死で生きていく、いわば小学生達の生存競争の物語です。

人物造形や一部のシチュエーションに、映画「蠅の王」の影響がみられますが、作者がホラーコミック作家なので、とにかく描写が容赦ないです。
おそらく、今では少年誌に連載することは無理でしょう。
SFですから、未来人、怪物的なども登場し、その描写も恐ろしいのですが、この作品で一番怖いのは、飢えで暴徒化した子供達。
まさに凄惨を極めます。

私はジャンルを問わず子供が頑張る話が好きです。
でも、この物語に出てくる子供達は、みんな頑張りすぎです(汗)
といって、子供が純真でみんな天使のように良い子、というわけではなく、対立、裏切り、暴力などといった人間の「負」の部分が子供であるが故に、ストレートに描き出されており、逆に人間の自己犠牲や愛情などといった描写がことさら感動を生みます。

ショッキングなシーンやグロな描写も少なくはありませんが、そのストーリー構成は神業の一言。
機会があったら是非ご一読下さい。

漂流教室 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)漂流教室 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)
(2007/10/30)
楳図 かずお

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なぜ、元旦早々「漂流教室」の話をしているのかには理由があります。
今年は、「漂流教室」の翔や咲ッペが、学校ごと過去から転移してきた年、すなわち「漂流教室」で描かれた「未来」が2009年であることは、ほぼ間違いないからです。
未来へと飛ばされた「学校」は、時空は変わりましたが、位置そのものは元あった場所と変わらないという設定です。
この学校のある場所は、東京、あるいは東京近辺であることは台詞中容易に判別できます。
本編中に、生徒達が皆既日食を見るシーンがあり、その東京で皆既日食が見られる年というのが、なんと今年なのです。

私たちの今の日本は、幸いなことに、この作品で描かれているような砂漠化もしてませんし、もちろん未来人や怪物もいません。
これはおそらく……ネタバレになるのでお話しできませんが、この物語には、ラストに「未来」と「過去」にそれぞれ希望が用意されていおり、その希望が、どうやら実を結んだのだと私は思いたいです。

というわけで、今年もよろしくお願いします。
気がついたら、少しづつカウンターが上がっているようですので、こんな辺境までおいで下さる皆様に感謝を込め、ご挨拶させていだだきます。
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